20100420

DESIRE

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ぐつぐつと波打って器から溢れ出そう。こぼれないようこぼれないようにとしてきたけれど、もう限界の様。器が小さすぎる。今考えるべき事はこぼす事を恐れるのではなく、どこへ注ぐのか、その選択。嘘をついても正直になっても、誰も飲んでくれないかもしれない。でも地面にこぼれ落ちて蒸発していくのをただぼけーと見ている事だけはしたくない。焦りと冷静さを保ちたいうねりの中で正直にそう思った途端に周囲が静かになる。その静寂は狂気にも似ている。静かだが激しい。でも今はその感覚を信じたい。